ケンマ工法は、鋼管に2枚の半円状の翼を取りつけ、回転貫入装置を備えたくい打ち機によって鋼管を回転させて地盤中に貫入し、これをくいとして利用する工法である。
くい先端部の加工は、指定製造会社で適正な品質管理下で製造され、品質の高いくい材の供給が可能となっている。確実な打ち止め管理のもと地盤の支持力の確保を実現している。
本工法は、中~小規模建築物基礎を対象とした鋼管ぐい工法の開発を目的としたものであり、1つのくい径に対して、複数の翼部径を用意することで、設計荷重に応じた選択肢の広いくい設計を可能にしている。さらに、くい先端部をピース化することで、材料コストの低減を図っている。
ケンマ工法は、シンリョウ工法(TACP-0485、0486、平成27年7月2日)で培った技術・実績をもとに、中間硬質層の貫入性の向上を目指して、先端部に掘削刃等の付加を行って、新工法としたものである。
本工法の施工方法は、次の5工程で行う。
① くいの固定
くい先端部をくい芯ずれ防止装置に固定し、くい芯位置にセットする。
② 回転貫入
くいの鉛直性とくい芯位置に注意しながらくいを回転させ、地中へ貫入させる。
③ 継手作業
必要に応じ継手により継ぎ足しを行い、順次回転貫入させる。
④ 貫入完了
設計深度付近において回転トルク値および回転貫入量を確認し、貫入を完了する。
⑤ くい頭処理
切断装置にて所定の位置でくい頭を切断する。
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